匣見

顔面荒野

自作汎用エネミーチャートの作成について

 

※これはダブルクロスThe3rdEditionの話です

 

 

お願い

・敵データのビルド案よこしてクレメンス

・ちょっと強めくらいでいいんで

・過去の自作シナリオで使ったやつとかを

 

 

目的

・敵データ作成コストの削減

・シナクラ及び自作シナリオで活用

 

 

なんで

・うちの卓は全サプリ導入済み

・PE掲載のボステンプレは弱い

・エネミーチャートの「ジャーム:○○×1D10体」はだるい

・ココフォリアに都度コマ作るの手間だし

 

 

→じゃあ既存データ調整すれば?

・PEには「侵蝕率を増やす」「無効化エフェクト積む」などとある

・でも根本的解決じゃない

・火力増加は30点から先は無関係

・ガード型死ぬだけ

・ビルドの多様性無くすのはな

・敵増やすのもあんま

・範囲攻撃持ちと単体持ちの格差広がるし

・手間だし

 

 

解決への指針

・手数を維持しつつ単体性能を上げる

・範囲攻撃を単体化するやつ、カバーリング持ちを確保する

・2体以上は要らんけど

 

 

具体的な解決案

・「ボスチャート」と「取り巻きチャート」の作成

・取り巻きチャートを振る際、「チャート決定権」を[PC数-1]ポイント付与

・チャートを振り、敵の強さに応じて消費ポイントが変わる

・雑魚なら1ポイント消費、強けりゃ2ポイント消費とか

・残ポイント<消費ポイントになったら何か消すor振り直す

・(要議論)

・ボスによってはカバー持ちやら範囲を単体化するやつやらを取り巻きに指定させる

・「このボスをクライマックスで使う場合、ポイントを1消費しジャーム誰それも使用する」的な


・を、チャート表にまとめて掲載

・と一緒にキャラシートを作成(WEBサービスを活用)

・敵が必要になったらコピペするだけ!

・調整が不満なら誰でも編集できる!

・(性善説に基づく場合)

 

 

問題点

・高装甲値の敵で詰まないか?

・ガード型で詰まないか?

・回避型で詰まないか?

・単に強くて詰まないか?


→属性付きロイスを許可

・達成値上昇、ガード不可、火力増加などあり

・ただ強すぎる

・調整案:

・「既に取得したロイス及びタイタスに属性を付与してよい」

・「また、ライフパスのロイスでなくてもよい」

・「但し侵蝕率を20上げる」

・「但し侵蝕率が140を超えた場合のみ」

・「但し本シナリオでの獲得経験点を0にする」

・(要議論)

・ペナルティは「侵蝕20増加+120%制限」辺りが丸いんちゃうかと思ってますが

・ご指摘ご提案お待ちしてます

日記:米津玄師のイントロ時間について

「最近のヒット曲はサブスク向けに開始数秒ですぐ歌い出す、米津玄師とか」という言説を見た。


https://twitter.com/pcefancom/status/1279982223102369793?s=21

https://twitter.com/ananarukie/status/1280378332874334208?s=21


そうか?と疑問だったので検証してみた。相関を求めたりするのは面倒だったので、
・5秒以内に歌い出しているもの
・6秒以上15秒以内に歌いだしているもの
・15秒以内にコーラスが始まっているもの
をリストアップするに留めた。




米津の曲は歌い出し/コーラスが早いのか

確かにイントロを挟まず即歌い出すものは一定数有った。とりあえず2017年以降に絞ってみて、MVが存在する有名楽曲のみ挙げれば

  • 馬と鹿 (2019)
  • 海の幽霊 (2019)
  • Lemon (2018)

がこれに当たる。


また、コーラスを含めてよければ、

も該当する。
Flamingoのアレ(アッウウアッみたいなの)や砂の惑星のソレ(パッウウッパッウン◎※✕@☆&みたいなの)をコーラスと呼んで良いかは疑問だが、まあこの本旨は「前奏を挟まずキャッチーさを担保する」というものなので、前奏と歌い出しを兼ねてる謎コーラスもとりあえず含むものとする。

逆に、これに当てはまらない、MVが存在する楽曲は、2017年以降に限れば

  • パプリカ
  • TEENAGE RIOT
  • 春雷
  • 灰色と青
  • orion

の5曲。7対5なので、ここ数年の「前奏が無い」米津玄師のイメージを形成する上では十分な数だと言えそうだ。

しかし、総数で言えば多いとは言えない。

総楽曲数78に対して、5秒以内に歌い出し/コーラスがあるものは18曲しかない。15秒以内にまて範囲を拡大すれば40曲となるが、それはどうなんだという気もする。



最近のものほど前奏が短くなっているのか

確かに傾向はあると思う。でも分母が足りない。

  • アルバム『diorama』(2012)は前奏がほぼ5秒以上(例外は『駄菓子屋商売』の開幕「海老、海老、海老どうしよう?みたいな呪文」のみ)
  • 2018~19年発表の10曲に対して5秒以内に歌い出し/コーラスが有るのは5曲

等の傍証はある。

でもそもそも全体的にアルバムが発売されると前奏が短い曲の割合は下がる傾向があり、最後に発売されたアルバムは2017年『BOOTLEG』なので、その年を除外すれば前奏が少ないものが多く見えるのは当然な気はする。この辺は『STRAY SHEEP』発売までは何とも言えないけど。

新アルバム『STRAY SHEEP』の新規曲は8曲。発表済の7曲中5曲は前奏が短いことを踏まえると、新規曲の内容を聞かずとも既にその傾向は見えている気はする。

結論としては、米津玄師のイメージに大きく関わったであろう曲は『LOSER』で、ここからMV再生数の桁が1つ変わる。以降のMV12曲の内、1億再生を越えていないのは『海の幽霊』『TEENAGE RIOT』2曲だけだから凄まじい。

それ以前の13曲の内、1億オーバーは『アイネクライネ』1曲のみ。次いで『メトロノーム』(6000万)『ゴーゴー幽霊船』(5000万)等と続く。ワンピの懸賞金かよ。また、その『アイネクライネ』『メトロノーム』も前奏が無くいきなり歌い始める。『ゴーゴー幽霊船』はそうではないが、開始10秒で「ワンツースリー」とやる気なさそうに言ってイントロが続き、一応この手法にある程度沿ってはいる。ので、この論には妙な説得力を感じる。


という訳で、明らかにLOSERの出た2016年が境になっている感じがある。
なので

  • 2016年以降の、
  • MVの有る曲(『砂の惑星』含む)の中から
  • 5秒以内に歌い出し/コーラスの始まる楽曲数

を見ると、13曲中7曲となる。
割合だけ見れば確実に、最近の曲は前奏が短いと言えそうだ。ただまあ、本気で統計取りたいなら他にやりようがあり、そこまではしたくないので「ほーん、まあそうなんちゃいまっか?笑」程度の結論しか出せていない。




リスト

*7/21時点(アルバム『STRAY SHEEP』未発売)
*米津玄師自身が歌っているものをカウント。『カイト』等プロデュース曲は除外。
*ドーナツホールなど公開とCD収録で年が違う場合はCD準拠(たぶんズレが有っても1年程度)
*複数CD収録曲は初出の方を参照
*『ピースサイン』のみインスト版が収録されているがこれは除外




5秒以内に歌い出し(9曲)

  • 馬と鹿 (2019)
  • 海の幽霊 (2019)
  • Lemon (2018)
  • クランベリーとパンケーキ (2018)
  • Nighthawks (2017)
  • ララバイさよなら (2017)
  • メトロノーム (2015)
  • アイネクライネ (2014)
  • 眼福 (2014)

5秒以内に謎コーラス(10曲)

  • 感電 (2020)
  • Flamingo (2018)
  • 砂の惑星 (2017)
  • ピースサイン (2017)
  • 翡翠の狼 (2017)
  • あたしは幽霊 (2015)
  • Blue Jasmine (2015)
  • リビングデッド・ユース (2014)
  • ドーナツホール (2014)
  • 駄菓子屋商売 (2012)

6秒以上15秒以内に歌い出し(15曲)

  • Flamingo(開始9秒) (2018)
  • ごめんね(開始8秒) (2018)
  • 飛燕(開始15秒) (2017)
  • Moonlight(開始11秒) (2017)
  • 爱丽丝(開始10秒) (2017)
  • 打上花火(開始15秒) (2017) *DAOKOとのコラボ曲じゃない方
  • neighbourhood(開始10秒) (2017)
  • ゆめくいしょうじょ(開始10秒) (2017)
  • orion(開始10秒) (2017)
  • こころにくだもの(開始11秒) (2015)
  • MAD HEAD LOVE(開始13秒) (2014)
  • WODDEN DOLL(開始13秒) (2014)
  • KARMA CITY(開始15秒) (2014)
  • 鳥にでもなりたい(開始7秒) (2013)
  • 乾涸びたバスひとつ(開始10秒) (2012)

6秒以上15秒以内に謎コーラス(7曲)

  • Flowerwall(開始11秒) (2015)
  • Undercover(開始10秒) (2015)
  • シンデレラグレイ(開始8秒) (2015)
  • TOXIC BOY(開始6秒) (2014)
  • ポッピンアパシー(開始7秒) (2013)
  • 笛吹けども踊らず(開始6秒) (2013)
  • ゴーゴー幽霊船 (2012)

*開始10秒後に「ワンツースリー」とだけ言ってからイントロが続く




おまけ:イントロ最長

  • 抄本(開始1分58秒後) (2012)

年別楽曲数(総数78)

2020:1 (楽曲『感電』)
2019:4 (シングル『馬と鹿』楽曲『パプリカ』)
2018:6 (シングル『Lemon』『Flamingo/TEENAGE RIOT』
2017:14 (シングル『orion』『ピースサイン』『打上花火』アルバム『BOOTLEG』)
2016:4 (シングル『LOSER/ナンバーナイン』楽曲『LOVE』
2015:16 (シングル『Flowerwall』『アンビリーバーズ』アルバム『Bremen』)
2014:13 (アルバム『YANKEE』)
2013:6 (シングル『MAD HEAD LOVE』『サンタマリア』)
2012:14 (アルバム『diorama』)





・コーラスから入る曲が思った以上に多く、ここは解釈が分かれそうな部分ではある。

・そもそもこれはコーラスなのか、人声なのか何なのか不明な音が異常に多く判断に迷う。『ピースサイン』は明瞭だが『ドーナツホール』はどうなの?『TOXIC BOY』のミストの虫みたいな奇声はコーラスと呼んでいいの?

・しかし、いきなりアレから入ることでキャッチーさを担保しているので、これを除外するのもなと……

・本当は全曲の歌い出し時間記録したりした方が良いんだろうけどめんどくさかった

日記:Yellow

第四部 やるとは言ったけどシナリオでは出さないと思う
「才能無いから病んだしやめるわ;;」みたいな意味ではなくて、お話を考えることは好きなので才能がどうとかではなく続けたい でもオナニーしたいならオナニーに相応しい媒体があるだろうという話
小説は読者が居なくても成り立つけど、TRPGシナリオはプレイヤーを付き合わせないと成り立たない あえてそんな媒体でオナニーを実現する必要は無いのでやめる 今後は普通に小説形式のみでオナニーしていきたい 一応のオチは作ったのでシナリオはこれでおしまい また気が向いたときに付き合ってくれたらと思います


以下所感

バベッジ
ハスターについて色々調べていたとき、「クトゥルフカルトナウ」っていうサプリと設定資料の合いの子みたいな本に『バベッジインコーポレイテッド』が掲載されていた ハスターをエントロピーと解釈しているそうで、まあ混沌の法則ということっぽい

面白そうだからMMOにおけるバベッジとは別の組織として使いたかった が 世界線が乱立して混乱しそうだったので、この際そういう世界線の統合と整理をしたいなと当時考えていた


・鈴木暦
Magentaでラグのクラスメイトの名前聞かれたとき考えてなかったんで知人の名前出しちゃったんですよね 今回まで引っ張っちゃってこまった

・Outside
何でクローズドシナリオって訳も分からず謎空間に飛ばされるの?明らかに意図して怖がらせたりヒント与えたりしてる構造だけど何が目的なの?眺めて楽しむだけなの?それ異形の生物ってよりわりと人間っぽい価値観だな、みたいな疑問を解決したかった

・MMO探索者
第五部とかで触れるつもりだったけど放置することになってしまった 軽く触れたけどダブルクロスルールで探索者をリビルド、そのとき『MMO技能値を経験点に加算』『または自身のスキルに似たエフェクトを無償で獲得』で、元々MMO技能が少ない人は選択肢が限られるけど総体の経験点は大体同じ、みたいなバランスにしようと思っていた
普通にダブルクロスにそういう探索者を持っていきたいって人がいればやるといいと思う(いるのか?)

日記:クソデカ主語

 ‪巨大な主語に対抗するべく、『機関』は巨大な述語を開発した。『する』である。
 単純なその動詞『する』は、ひとことであまりに多くの要素を内包するため一切の具体化を拒む性質に目を付けたのだ。初めて実用化に至ったのは『する式述語弾頭』と呼称され、これを巨大な主語にぶつけることで作者のきもちを霧散させ、伝達を妨げ、文意を希釈し消失させる。文章構造を破壊するのだ。以後の軍拡競争の口火を華々しく切った最初の文法兵器である。

 巨大主語の側もただ砲撃されるばかりではない。

 文意消失に耐えるには文章を複雑化し、簡単には希釈されない程度の強度が必要であると判断したのは当然といえる。すなわち、巨大修飾語で文章を要塞化したのだ。これの対抗策は……と話は続いてゆく。
 そうした巨大主語を天守閣に据えた巨大構造物の建て増し合戦はカンブリア紀と呼ばれ、こんにちの多様な言語構造の礎になったことは言うまでもない。

 そう解説するのは組織の概念を束ねた巨大主語の『機関』である。‬








主語をテーマにした漫画作品『しゅごキャラ!

感想:あ~んちゃん

ややネタバレ



https://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/anchan/




読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読め読んだ?読んだ?読んだ?読んだ読んだ?読んだ?読んだ?読んだ?エ!??!?読んでない
!、???、??!??!!?!?る???!!?、?????!?





かねこもときさん作、『あ~んちゃんのあ~ん』

日常モノ。主人公のあ~んちゃんが毎回「あ~ん」とほにゃほにゃした叫び声を上げる四コマ漫画Twitterアカウントフォローしてると毎日読める。今日(12/17)読んだ回でグワーッ!?となった(グワーッちゃんのグワーッといったところか)ので、暫し推薦したく筆を取った次第である。たぶん12話目までスッと読めば最低限キャラはわかる。いやその程度でわかってたまるかよボケが。
何がヤバいって、


こんな感じ。ネタバレになるから言えないけど。伏線がどうこう言ったけどそういう情報の密度が濃い訳ではない。ので、かえってどこがヤバポイントなのか言えない。牧場物語のシステムでUNDERTALEやってるようなもので、たまにあるヤバポ(ヤバいポイントのことだ)を除くと、取り立てて目立つ場所はない。まあ日常をしっかり描いているから当然で、取り立てて目立つ事象にまみれた日常を送ってるやつはコナンくんくらいのものだ。名探偵コナンってもしや日常モノ?


「取り立てて目立つ場所はない」って言うとだいぶアレですね、僕はアンチか?いやそうでなく、(僕自身は日常モノってあんまなんですけど)惹かれた部分は何度も言うようにキャラ設定のヤバさと伏線回収にある。



「遅刻遅刻~」
「それで走ってんのか?」

「少しだけ太っちゃったかも」
「少しなんてもんじゃない」

「(遅刻しかけ改札に引っかかり逆方向の電車に乗る)」
「毎朝こうなるなぁ」


僕「おやおや?つまり毎朝一緒に登校してるということですかな?」



まあまあ、このキャラ(米俵メシちゃんという)の愛が強いことは読んでりゃ誰でもわかる。僕は百合厨ではないので、実はジャンルはそれほど合わない。最近はまちカドまぞくの「シャミ子?今日のご飯何?」でグワーッとなったり、というテキストを書くために5巻をめくったら1発で該当ページを開いてしまったりしてはいるが、百合厨ではない。僕は常に僕×キャラ、ぼくおま以外のカプは認めない気概でいる。百合豚どもに宣言する。我はここにあり、と。まあでもシャミ桃は固定。リバもすき。



これはシャモ耳




シャモは目の後ろでべろんちょの上にある黒い丸が耳らしい。
逸れた。
ともかく、本来ジャンルが合わないので、本当に正直に書いてしまうと普段の日常パートはさりとて面白いと思わない。クオリティの多寡はここでは問題にしてなく、好みの話だ。なのでフォローしているTwitterアカウントから流れてくるのを見たり見なかったりしているだけだが、この漫画は突然ぶん殴ってくる。僕を。許せねえ。何が許せないって、主人公の過去がかなり重い可能性が浮上し、しかもその雰囲気を全く滲ませていないところだ。
(書いてる時点で問題の278話なので今後語られる可能性はある)

278話(あ~んちゃんのやさしい世界 -『あ〜んちゃんのあ〜ん』かねこもとき | ツイ4 | 最前線)で出た情報が既にヤバい。いいから読んでくれ。これ、つまりアレだろ。これまでの全てのアレやコレやは漫画的演出ではなく主人公が見た現実だったっていうことだろ。ここでもう、グワーッ、である。ドワ~ッ、に至るやもしれず、いやしかし、この漫画は絶対にゆるふわ日常漫画の体を外れないバランス感覚がある為、ドワ~ッとはならずに済んでいる。

しかもこれアレだろ、219話(あ~んちゃんと仲間たち① -『あ〜んちゃんのあ〜ん』かねこもとき | ツイ4 | 最前線)も合わせて読むと、
中学時代に登場するモブは主人公視点で(*´ ˘ `*)←こう見えているだけで実は、というような考察も可能な訳だ。いくらでも深読みができる。怖すぎる。

本当に恐ろしいのはそのへんだろう。横っ面を張られた衝撃が定期的に襲いかかり、しかしこう、衝撃的過ぎないのだ。マシュマロで横っ面を張ることに終始している。こちらはマシュマロだと思って接しているので、まさか張られるとは思わない。蝶野正洋がヒグマ肉のステーキとか持って出てきたら、まあヒグマ肉にビンタされるんだろうな、と誰でも予想がつくだろう。蝶野はちょっと露骨にしても、WANIMA好きを自称する男がヒレカツを持って現れたとしても、ヒレカツだったらビンタもしかねないなと気構えておく程度にはぼんやりした不穏さを感じ取ることだろう。これ失礼に当たるだろうか。あっごめんなさい、悪気はないんです、殴らないでください。ビンタは、ビンタはやめてください。

しかし相手はマシュマロだ。がっこうぐらし!ならば、マシュマロに似た何か、と呼べそうで、この呼称でおれば不穏さが滲み、気構えも可能だが、これは正真正銘マシュマロで、しかし定期的に横っ面を張るマシュマロなのだ。衝撃そのものはまあ、いかにも殴ってきそうな食品ほどのパンチ力は当然持ち得ないのだが、外見ゆえに精神的衝撃はいや増すのだ。




だいたい伝わっただろうか。毎日何気なく流れてくるのを眺めているからこそ奇妙な衝撃を受けている可能性はあり、まとめて読むとマシュマロパンチはちょっと共感されない可能性もちょっとある。僕にとっては「一番面白い!」ではないが「ウオッ……え……?」となる作品だったということをここで伝えたかった。そういう方向性であるだけでクオリティがどうこうの話ではないことは改めて言いたい。あと蝶野に殴られたい人はシャドーハウスとか読むといいと思う。


[第1話] シャドーハウス - ソウマトウ | となりのヤングジャンプ

[第1話] シャドーハウス - ソウマトウ | となりのヤングジャンプ


モノクロ版(2個目のやつ)は全話無料掲載があと1日とかなんとか

感想:Magenta

ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!ネタバレバカあります!

 

 

 

 

 

そもそもの着想は『めちゃくちゃシリアスにうんこがテーマのシナリオやったらどうなるだろう』だったんですけど、うんこを漏らすシナリオは既出なので、じゃあ探索者をうんこにすればええやん!から固まっていきました。

うんこシナリオ作りたい→探索者をうんこにすればいいじゃん!
説教したい→勝手に説教が送信されるシステムにすればいいじゃん!
露骨な伏線だと展開読まれて『知ってた^^』言われんの腹立つな→情報バカほど出せば読まれへんやろ!

 

 

勝ったな^^^^^

 

 

 

 


こんな思考が最初にありました。さすがに自分の才能に恐怖しましたね。あとは全部うんこを正当化するための辻褄合わせです。

 

 


・赤の女王効果
実在する。テーマがMagentaだったから。ニャルを示す言葉でもあるけど。

 

・Nyogtha
別名『✞赤き深淵の狩人✞』。セイレムの魔女がアレしたとかなんとか。

 

・見原色一播
赤き深淵の狩人を呼び寄せる魔女、赤の女王、黒幕ポジ、ヒロイン枠が欲しくて、面倒だから全部突っ込んだ。誰にも悪意は無いけど知らず黒幕になってしまう感じを演出したかったけど、できたかどうか。心を知らないので……。

 

・オスを追放する性転換トカゲ
実在しない。でも探せばいるかもしれない。性転換するトカゲはいる。『父たちの荒野』という(広義のBL)SF作品から。NyogthaとCthuguaの関係性や『クトゥルフの呼び声』の示唆。

 

・ザゼツキー症例
実在する。円城塔『松ノ枝ノ記』から。

 

・SCP-939 『数多の声で』
大体書き終えた後に知ってオワ~となった。色々テーマが似てる。面白いから読むといいと思う。

 

・RED LINE
限界を超えろ。閾をまたげ。あとテキストの校閲とかそういうニュアンス。
MagentaとRedは別物だけど気にしないでくれ

 

・文字の生物
機能する文字はある(プログラミング言語)なら機能する物語(TRPG)もあっていいじゃん、ってのを語りたかったけど普通の面白さを追求したらカットせざるを得なく いつかやりたい

 

・粘液塊
『ニョグタの落とし子』ってうんこっぽいな……せや!

 

・生き血
水着お前探索者提出時点で『生き血』ってダブルネーミングのネタバレすんのやめろダボカスが 僕の言語センスの問題でそこ看破されたらもうネタが無えんだよ


このシナリオで僕のホラーの引き出しが終了したので以降は説教10割になると思います。

日記:Nirvana

「その伝播は、疫病にもよく似ていた。ニューラルネットワークのようでもあったし、銀河の分布にも似ていた。似たものを挙げればきりがないが、それだけ共通項が多いということでもあった」

 


「古くは原始宗教に擬態していたという。異種との生殖に寛容で、ここでさまざまな形態が生まれ、おおまかな生態の方向はここで決定付けられた。人類がアフリカから進出するのに合わせ、その生物もまた世界中に伝播した」

 

「その種における大きな転換点のひとつには、およそ二千年ほど前に現れた生物群が挙げられる。これは非常な繁殖力と攻撃性を持ち、次々に他の種を圧し潰し、あるいは飲み込み取り込んだ。その種の中でも現代において最も繁栄したものは、キリスト教と呼ばれる」

 

 

「都市伝説とはいきものに似ている。あるとき誰かが物語を考える。初期には細部のつくりは甘いが、他人に伝え伝播するうち、尾ひれがついていたりする。この話を聞いた〇〇さんは本当に死んだんだって。物語は骨子を獲得し、脊索は脊椎になる。ディテールが付け足され亜種が生まれる。拡散力に富む種は生き延び、クオリティが低かったり、繁殖力に欠ける種は淘汰される。時間が経てば細部は忘れて退化する。住む場所も重要で、テキストは特に保持に優れる。インターネットに進出できた種は、誰もが知る個体として1バイトも不変のまま君臨できたりする」

 


「ならば、情報を主成分とする生物だっていても構わないだろう。人間がカーボンを主成分とするように。メディアに寄生し、情報を捕食し、人間間のコミュニケーションによって生殖する生物が」

 


「ところで、現代社会に生きる情報生体において、繁殖力の強さとはなんだろう。それはヒト同士のコミュニケーションを誘発する種ということだが、つまり人間の、『これは他人に伝えなければ』という本能に訴える力が強い物語ということだ。では何が最も繁殖力に優れるだろう。感動的な物語か。芸術的な物語か。暴力的か。性的か。あるいは、恐怖だろうか」
「エジプト神話に擬態し、北欧神話に擬態し、インド神話に擬態し、ギリシャ神話に擬態し、クトゥルフ神話に擬態し、では神話の廃れた現代ならば何に擬態するのだろう」

 

 

 

 

 

「これは疫病だ。恐怖を煽り、コミュニケーションによって伝播する。罹患すると情報を咀嚼され、風化してゆきいずれは朽ちる。感染閾値は人によって異なるが、ひとたび罹ればその疫病の拡散に努める。恐ろしいからこそ知らせなければと。これは都市伝説に擬態した疫病だ」

 

 


「はじめに言葉ありき。言葉は神と共にあり、言葉は神であった。 言葉は神と共にあった。 万物は言葉によって成り、言葉によらず成ったものはひとつもなかった。 言葉の内に命があり、命は人を照らす光であった」

 

 

 


「あなたが信じると信じざるとにかかわらず。なんとなれば、あなたが今読むこの文章が、疫病たるNyogthaなのだから」